
ニュースを読んで企画力を鍛える
本ブログでは良いテンプレートにはストーリーラインがあると言ってきた。
この場合のストーリーラインとは「現状」「課題」「対策」のことだ。
ストーリーラインさえブレなければ企画は成立すると思う。
そこで企画力を鍛えるため「現状」「課題」「対策」という視点でニュースを読んでみよう。
豊洲問題をストーリーラインで読んでみる
この記事を書いている2016年10月1日、豊洲問題はホットニュースである。
昨日の定例記者会見で小池都知事は
「盛り土をやめて地下空間を作るように指示した決定者を特定できなかった」
という都の内部調査を発表した。
【参考資料】http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/incident/20160930-567-OYT1T50102.html
豊洲問題に関しては、毎日のように首を傾げたくなるような事実が発表されるので、
都民の首は曲がったままである。
問題を再確認するために、
「現状」「課題」「対策」のストーリーラインに照らして『豊洲問題』を読み替えすと
「現状」の異常さが浮き彫りになる。
わかっていることを「現状」に書き出してみるとしよう。
そうすると以下のようになる。
- ・盛り土がされていなかった
- ・地下空間が見つかる
- ・汚染水があった
- ・歴代の市場長「知らなかった」
- ・地下水 基準超のベンゼン、ヒ素検出
- ・地下空間の決定者特定できずと都の内部調査報告
上記の出来事が9月後半に判明したことだ。
ドラマでも見ているように次々に驚きの事実が発表されている。
そのため「現状」が確定できず、
次の「課題」の設定ができない状態にある。
課題が確定できないから具体的な対策を決められない。
本来なら来月(11月)オープンしていたはずなのに、
現在(10月1日)、解決の糸口さえ見えていないという状況が『豊洲問題』の異常さだと思う。
現状 | ・盛り土がされていなかった ・地下空間が見つかる ・汚染水があった ・歴代の市場長「知らなかった」 ・地下水 基準超のベンゼン、ヒ素検出 ・地下空間の決定者特定できずと都の内部調査報告 |
課題 | 未定(現状が確定しないので課題を確定できない) |
対策 | 未定(課題が確定しないので具体的な対策を決めることができない) |
企画力を鍛えるために豊洲問題から何を学ぶか
企画力を鍛えるために豊洲問題から何を学ぶべきか?
それは「現状」の正しい把握が想像以上に重要だということ。
「現状」に間違いやウソ、事実誤認があるといくら優れた「課題」「対策」設定でも
全く役に立たないプランになってしまう。
これは警察が捜査する時に、初動捜査で証拠を見逃したり、先入観を持つと、
犯人逮捕ができなかったり、誤認逮捕してしまうのと同じこと。
「現状」を正しく把握することは企画の基礎工事であり、土台作りだ。
ここに謎の地下空間があっては企画はグラグラになってしまう。
まとめ
新聞やネットニュースの記事を読むとき、
「現状」「課題」「対策」のストーリーラインを意識するだけで企画力を高めることができる。
簡単にできることなので、やってみよう!
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