
読書家の皆さん、読書「後」をおろそかにしてませんか?
この1か月間、読書の可能性に気づいてちょっとした実験をしてみた。
その結果、これまでの読書方法は間違っていた!と確信した。
どう間違っていたかというと読書「後」をおろそかにしていたことに気がついたのだ。
自分なりに編み出した新しい読書方が「リンクリーディング」だ。
日本語にすると「つなげる読書術」と訳すのがいいだろう。
これは、本を読んでおしまい!にするのではなく、
本と本を結びつけるとことでもっと自分のスキルを高める!
という読書術だ。
では「つなげる読書術リンクリーディング」について説明しよう。
読書には「前」「中」「後」があり「後」が大切という事実
まず、これまでにも色々な読書術があった。
例えば「レバレッジ・リーディング」「フォト・リーディング」などだ。
「レバレッジ・リーディング」は自分に投資するように読書をしようと「多読」を提案する。
「フォト。リーディング」は毎秒 1 ページを超えるスピードでページをめくり、写真を撮るように本を読む「速読」術だ。
読書とは基本的に「本を読む」ことを意味するが、この「本を読む」という状態をもう少し細かく分解してみよう。
具体的には、
本を読む「前」、
読んでいる最「中」、そして、
読んだ「後」に分けることができる。
読書の「前」「中」「後」に分けたとき、自己投資のために読むという意識付けを行った「レバレッジ・リーディング」は「前」、超速読で読む「フォト・リーディング」はまさに「中」に対応する読書術だ。
そう考えると読書「後」の読書術というジャンルで代表的なものがない。
勉強に例えると「予習」と「授業」は頑張るが「復習」はやらないという状態だ。
それでは成績は伸びない。
そう気がつくことができれば、本から得た知識や情報でスキルアップを図るとき、「復習」に匹敵する読書術の必要性を理解できるだろう。
こういった課題を解決するのが、読書「後」をカバーする読書術がリンクリーディングだ。
読んだ本はアプリで「積ん読」状態
読書の「後」をサポートしてくれるアプリやサービスがあるので、これらが読書「後」にどう役に立つのか調べてみた。
代表的なものとしては、読書量をグラフで記録・管理できる『読書メーター』や読んだ本とメモを簡単シンプルに記録できる『読書管理ビブリア』などがある。
本棚的な機能があるほか、自分と同じような読書家たちとコミュニケーションが楽しめる機能がついている。
これらは記録や管理、SNS的な楽しみには適している。
だが、残念ながら自分自身のスキルアップという観点での機能ではない。
やはり、リンクリーディングは必要だ。
リンクリーディングのやり方は簡単!
では、『リンクリーディング』の僕が考えたやり方について説明する。
まず、自分のスキルアップテーマを決める。
例えば、「これまで目を向けなかった自分の興味関心の外にある情報へのアクセスを高め、自分の見識とする」というテーマを設定する。
どうしてこう言うテーマ設定なのかというと、先日のアメリカ大統領選の予想情報(クリントン圧勝)を疑えなかったという反省からだ。
マスコミが発信する情報も、自分が選択する情報も、二人三脚のように歩調を合わせながら偏っていたのだ。
そういった反省から情報セレクトの偏りを無くすために「関心の外にある情報へのアクセスを高め自分の見識とする」というテーマを設定した。
次にテーマ達成に役立つ本を選ぶ
今回のテーマ設定の場合、以下の3冊を選んだ。
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これらの本からテーマ達成に役立つエッセンスを抜き出すのだ。
このエッセンスという言葉は「極意」という意味で使っている。
テーマ達成するための極意というニュアンスだ。
例えるならば、物凄く強い怪獣が現れたので、ウルトラマンのスペシューム光線とウルトラセブンのアイスラッガーと仮面ライダーのライダーキックの3つの必殺技を持った新しいヒーローをつくって戦わせるという感じだ。
本の中から強力な武器となる部分=エッセンスを抜き出して合体させ実践することで自分のスキルを飛躍的に高めるイメージだ。
本からエッセンスを抜き出す
『考える力をつける本』のエッセンスとその理由
では、例に挙げた3冊の本を例にエッセンスの抜き出し方とその理由を説明しよう。
『考える力をつける本』の場合、いちばん印象に残った第3章「新聞の読み方」から「新聞の読み方は興味関心が広がること」という一説をエッセンスとした。
この部分をエッセンスとして抽出した理由は、
ネットの場合、レコメンド機能があるのでどうしても自分の興味関心のある情報ばかりを目にしてしまう。
また、ネットニュースは速報性は強いが全体性がない。(ゆえにまとめ記事が人気なのだと思う)
その点、新聞は記者の視点で情報をまとめているので自分の興味関心外の情報と出会う機会が多い。
以上ことから、紙のリアル新聞を読むにすることをエッセンスとした。
また、『考える力をつける本』には書かれていないがリアル書店へ行って本との偶然の出会う機会を増やしている。
『深く、速く、考える』のエッセンスとその理由
『深く、速く、考える』では「基礎となるのは抽象化の能力」という章をエッセンスとして設定した。
「抽象化」というのは
ものごとの背後にある深い構造を「見える化」するということです。(略)
人間の脳は深い構造よりも表面的なことがらに注目してしまうというクセがあります。
(74ページ)
ということ。この「見える化」能力を身につけることでスキルアップを図ることが目的だ。
『鬼速PDCA』のエッセンスとその理由
『鬼速PDCA』では、テーマ達成のためPDCAをテッテー的に回す、その具体的なやり方を参考にした。そのやり方を実生活に導入することで新聞など読む量を増やし抽象化能力を高め様々な情報の背後を読み解くことを実践している。
まとめ
以上をまとめるとリンクリーディングにより本と本のエッセンス(極意)を結びつけて日常生活の中で繰り返し使用することで、
- 新聞など様々なチャンスを作り自分の興味関心の外にある情報との接触機会を高める
- それらの情報の背後にある深い構造を「見える化」する
- 確実にそれらを自分のものとするためPDCAをマワす
ということを。
これらはカンタンに身につくことではないので週単位でチェックしながら僕自身、リンク・リーディングを実践中だ。
少しずつ効果が出始めている。
本と本を繋げていく読書体験が自分をどれくらい高めてくれるか?
結果が出たらまたご報告します!
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