『僕らが毎日やっている最強の読み方』池上彰、佐藤優から学ぶ読書術

『僕らが毎日やっている最強の読み方』池上彰、佐藤優から学ぶ読書術

読書好きな人も、最近、読書をサボっていた人も必見


僕らが毎日やっている最強の読み方(池上彰/佐藤優)

池上彰氏も佐藤優氏もたくさん本を出されているだけでなく、共著も多い。

「読み方」をテーマした『僕らが毎日やっている最強の読み方』は共著の中でも決定版と言いたい。

その理由は「読み方」という新聞記者からビジネスマン、学生までありとあらゆる人に欠かせない能力がテーマだからだ。

サブタイトルは“新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意”。

読書の達人ならではのお2人が、あらゆる「読む」メディアと一部「見る」メディアを含めて、このメディアはこうやってみるべし!この記事はこうやって保管するべし!挫折しそうになったらこうしよう!と懇切丁寧に教えてくれる。

お2人の対話形式で書かれていることもあり、2〜3時間もあれば読める読みやすさ!

しかも、中身がスカスカではなく高密度でギッチリ詰まっているのだからお得な本だ。

読書好きな人にはもちろんだけど、僕のように最近読書をサボり気味だった人には「よーし、読むぞ!」とカンフル剤になる1冊だ。

個人的には2016年お役立ち本ベスト1である

“大量生産”を続ける佐藤優氏の執筆の謎を読書から探る

では、内容に軽く触れてみよう。

佐藤優氏に関しては「どうやってこんなにたくさんの本を執筆しているのだろう?」と以前から不思議に思っていた。

『僕らが毎日やっている最強の読み方』を読めば書籍を大量生産する佐藤氏の執筆方法が解明できるのではないか、と思い読み始めた。

佐藤氏は月に90本締め切りを抱えているそうだ。

1日平均3本、締め切りをこなしていることになる。

新聞を2時間かけて読み、1日平均4時間は読書の時間をキープしているそうだ。

1日の平均睡眠時間は3~5時間。

ということは睡眠3時間として読書時間4時間で合計7時間。

(24時間ー7時間)÷(1日3本の締切)=1本の原稿に約6時間

となる。

食事もするだろうし、トイレやお風呂タイムも必要だ。

佐藤氏はアイアッパドで映画も見ているようだし猫の世話している。

そう考えると実際に原稿1本に書ける時間は5時間くらいと思われる。

5時間で1本の原稿をコンスタントに仕上げるのはやはり驚異的なスピードだ。

超速の執筆を支える基礎から専門まで広範囲の読書術

この“超速”と言っても過言ではない佐藤優氏の執筆を支えるのが、教科書・学習参考書から新聞、雑誌、ネット、書籍に至る広範囲をカバーする読書術だ。

特に「教科書・学習参考書」の章では土台となる基礎知識の重要性を訴えている。

佐藤優氏は現在もロシア語など複数の語学学校に通っており、琉球語も勉強しているそうだ。

インプット能力を高める基礎の学習を現在も続けており、こう言った努力が執筆というアウトプットに驚異的なスピードを与えていることがこの本を読むことで理解できた。

基礎力って、やっぱり、大事なんだね。

経験に基づく具体的ですぐ使える読書術&ネタが多い池上彰氏

一方、池上氏は・・・・

朝、6紙を20分で読むそうだ。基本、見出しを中心に。

夜 帰宅してお風呂から上がって頭を乾かしながら記事を中心に読むとのこと。

合計1日1時間20分新聞を読んでいる。

新聞は最近、保守系、革新系に分かれており、1紙だけだと情報に偏りが発生するので最低2紙以上保守と革新系の新聞を読み比べるのがコツだそうだ。

もし、忙しくて新聞がたまったら直近の2週間だけ丁寧に目を通してそれ以前は見出しだけ読むようにする。

溜めてしまったので挫折するのではなく継続を第一の目標にする。

という具体的なアドバイスもあり、読むだけでなく陥りがちな脱落パターンの防止まで踏まえているのでとても役に立つ。

本を読んで取り組んでみたけど息切れして脱落するというのはホントよくあるパターンだから。

また、「人から情報を得る」の章では、直属の上司以外に斜め上の人間関係を築けというアドバイスもナルホド情報である。

直属の上司は新人の部下と競合する時もあるので意外に仕事を教えてくれない(らしい)。

まあ、上司より部下の方が優秀だねと社内で評価されると上司は困るからね。

その点、他社の先輩は利害関係がないので相談するとアドバイスを返しれくれるそうだ。

こう言った話はNHKなどの組織で働いた池上氏の体験的アドバイスなので説得力がある。

読書の大達人の2人の記事の保管・整理

新聞を中心に毎日時間をとって精力的に読書をする佐藤優氏と池上彰氏。

二人の違いがハッキリするのは記事の保管・管理の章だ。

池上氏は気になった新聞記事は切り抜いてファイルに入れるというスタイルだ。

スクラップする時間を省いているので手がかからずハードルの低いやり方である。

同じテーマの記事はどんどんそのファイルに入れていく。

「ニュースバリューは時間が判断する」という考えのもと、少し時間が経ってから不要だと思ったら捨てて必要なものは残す。

とてもシンプルなやり方で誰でもすぐにできそうな記事の保管・整理方法だ。

一方、佐藤優氏はWEBを適度に取り入れた読書スタイルをとっている。

これが池上氏のスタイルとの明確な差別化になっている。

佐藤氏は記事の保管・整理にevernoteとDropboxを活用している。

デジタル化した記事は紙を破棄する。

整理にかける時間と労力を最小限にする、というのが佐藤優のポイントだ。

インプットするために断つべきことは「ネット」と「酒」

池上氏、佐藤氏が口を揃えて言うのはネットサーフィンの誘惑を断ち切ること。

時間を決めてネット断ちをしてインプットの時間を確保するためだ。

どうせ、ネットを使うなら雑誌の「定額読み放題」を使おうというのは佐藤氏。

ネットの怪しい情報ではなく雑誌の精度の高い情報を読んだ方が「知識と教養」には断然役立つ。

次に断つべしといいうのが「お酒」。

二日酔いの頭ではインプットに支障をきたすので佐藤氏は酒を絶ったという。

池上氏は下戸のようなのでやはりお酒は飲まない。

頭をぼーっとさせるような娯楽は読み方=インプットには百害あって一利なしなのだ。

まとめ

読書が好きな人なら全ての人にオススメは一冊が『ぼくらが毎日やっている最強の読み方』だ。

巻頭には2人の仕事部屋やお気に入りのグッズを紹介する貴重な写真もあり、これを見ているだけでも楽しい。

この本を読んで「よーし、インプット=読書の時間を取り習慣化するぞ」という気になった。

個人的には、最近、雑誌を読まなくなってきたので「定額読み放題」の導入と、基礎知識不足を補う「学習参考書」の読書に取り組身を検討中。

『僕らが毎日やっている最強の読み方』を読んで自分にあった「極意」が見つけてみよう。

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