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独立しても5年以内に85%が倒産。それでもあたなは独立しますか?
『稼ぎたければ捨てなさい』という本を読んだ。
この本を買う予定はなかったがパラパラとめくったら以下の数字が目に入って興味をそそられた。
それは
設立5年以内の倒産確率は85%
設立10年以内の倒産確率は93.7%
設立20年以内の倒産確率は99.7%
という数字だ。
この数字のところから読み始めて、結局、買ってしまった。
しかし、凄い数字だ。
フリーランスになることや起業を計画している人、この数字を見ても、それでも独立計画を実行しますか?
倒産確率を抑えるための「考え方」と「ノウハウ」が書いてある本
僕はフリーランスになり、その後、法人化したが、基本、社員を雇わず1人で仕事をしている。(一時期アシスタントを雇っていた時はあるけれど)
フリーランスとして独立してから何年になるかなと計算してみた。
27才か28才の時に独立したから30年である。
「設立20年以内の倒産確率は99.7%」はクリアしていることになる。
正直、そんなに倒産するの?と驚いた。
そんなに生き残るのが大変なの?というのが正直な感想だ。
僕は運が良かったのだろう。
仕事との巡り合わせとか、人との出会いとか。
『稼ぎたければ捨てなさい』には『起業3年目までに知っておきたい秘密の裏ルール』というサブタイトルが付いている。
秘密の裏ルールというと何かヤバイ雰囲気が漂うが、要は倒産しないようにするための「考え方」や「ノウハウ」が書かれてある。
「ノウハウ」に関しては業界や業種によってすぐ使えたり、使えなかったりするものがある。
例えば、お客様の声を調べる方法が書いてあるのだが、僕の仕事=企画の場合、その方法ではうまく調べることができなかった。
ただし、「考え方」に関する部分は起業30年の僕が読んでもタメになることが書いてある。
だから、『起業3年目までに知っておきたい秘密の裏ルール』というサブタイトルは信じてはいけないと思う。
他人が提唱する儲け話は捨てるべし!
では、僕の心に響いたこの本のおすすめポイントを紹介しよう。
それは「他人が提唱する儲け話は捨てる」について書かれた章だ。
他人が提唱する儲け話とは「こうすれば儲かる」をテーマにしたセミナーやノウハウ商法だ。
もちろん良質のセミナーはある。
そう言ったものと区別する必要はあるけれど、基本、儲け話は人に教えないものだ。
儲ける人が増えたら競争が激しくなり、教えた人が儲からなくなるからだ。
それでも、儲け話を教えようとする人がいるのは、彼らが教えることで儲けているからだ。
でも、人間、引っかかっちゃうのだ。
なぜなら、フリーランスとしての独立や起業を真面目に考えている人ほどネット検索して調べる。
だから、こう言ったセミナーやノウハウ商法にアクセスしてしまう。
その結果、信用してクリックしてしまうのだ。
他人が提唱する儲け話はWEBの時代だからこそ増えていてるのかもしれない。
だからこそ、身近であり気をつけなければいけないことだ。
「自分だけ」の儲け話を作ろう!
「他人が提唱する儲け話は捨てる」を読んで思い出したのは自分の体験だ。
それはこんな体験だ。
僕は30年以上前にキャリアもないくせに自分が書いた企画に値段をつけた。
その時はまだ会社員だった。
社長にタダでは企画書を渡すなと言われていた。
値段づけは任された。
かなり高い値段をつけた。
それでも仕事の依頼は来た。
その後、僕はフリーランスになった。
独立した時もこの高い価格体系を維持した。
設立20年以内の倒産確率は99.7%
僕はフリーランスとなり自分の会社を作り、30年間以上生き残っている。
だから、上記の99.7%はクリアしている。
そう思うと30年前につけた価格戦略は正しかったと言えるだろう。
ポイントは値段がいくらかということではない。
価格がついていないサービス、あるいはつけづらいサービスにビシッと価格をつけたことが良かったと思っている。
(当時、よほど実績のある人か、有名人でなければそういう価格づけで企画ビジネスをする人はほとんどいなかった)
自分が書いた企画書に自分で値段をつけた瞬間から僕自身の意識も変わったし、お客さんの僕を見る目も変わった。
すべてがそこから始まった、と思っている。
大切なのは、人がやっていないことにチャレンジすること。
自分で自分に価格をつけることだ。
もちろん、うまくいくこともいかないこともある。
結果が出るまで時間がかかることもある。
それでも理解者が増えればじわじわと状況は整っていく。
まとめ
『稼ぎたければ捨てなさい』を読み、自分の体験を思い出して気がついたことはこういうことだ。
フリーランスで独立、あるいは起業するなら、競合(ライバル)がやっていないコトを1つでもいいから自分のセールスポイントとして開発することだ。
ニッチなことでもいいから自分が「初」となるセールスポイントや特徴があればそれがオリジナリティになる。
オリジナリティがあれば覚えてもらいやすくなる。
そうすれば、その他大勢の集団から一歩抜け出すチャンスになる。
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