宮部みゆきはプロットを作らない。『ミステリーの書き方』(幻冬社)を読んで。

宮部みゆきはプロットを作らない。『ミステリーの書き方』(幻冬社)を読んで。

最近はエブリスタやカクヨムなど小説投稿サイトも増えてきました。

人気のジャンルというとファンタジーがダントツのようですが、ミステリーも多くの人に支持されているジャンルです。

ミステリー小説を書こうと思っている人にオススメなのが『ミステリーの書き方』(日本推理作家協会編集/幻冬社)です。

これはプロの作家にミステリーの書き方についてアンケートを実施し、その回答をまとめたものです。

「ミステリーとは」「ミステリーを書く前に」「ミステリーを書く」「ミステリーをより面白くする」といった章立てになっています。

誰もが知っている著名なミステリー作家が、本来、門外不出のミステリーの書き方を惜しげも無く教えてくれます。

その中からエブリスタやカクヨムの書き手が参考になりそうなことをピックアップしてみました。

宮部みゆきさんはプロットを考えずに書く

宮部みゆきさんといえば『魔術はささやく』『火車』『模倣犯』などで有名な大ベテランのミステリー作家です。

短編も書きますが、本にすると分厚い長編小説も多く、緻密なストーリー展開が得意です。

・・・と思ったら『ミステリーの書き方』で宮部さんは驚愕の事実を公開しています。

原則的にプロットは作らないですから.(112p)

プロットとは

このプロット、簡単に言えばストーリーの設計図のことで、ストーリーを短くしたものです。

プロットは作者のためにあります。作者がストーリーを作るための途中段階として作るものです。作者自身がストーリー全体を把握してから本編を作るようなときと、作者に関わる他の制作者がストーリーをチェックするという役目もあります。
http://storymaker.click/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/4349/

ということです。

宮部みゆきさんを建築家に例えると、設計図を見ずに家を建てる大工さんのようなものです。

トリックが必要なミステリーを設計図なしで書いているというのは驚きです。

こういった書き方で長編をものにし、傑作を量産していることからも宮部さんの凄さを改めて痛感させられます。

いい子は真似しないように

ただ、宮部さん、こんなことも言っています。

(プロットを作らない)このやり方はものすごく非生産的で、実際、わたしには連載が終わって本にならずにお蔵入りしている前科がいっぱいありますから。(128p)

じゃあ、プロットは作った方がいいですか?という質問に

このやり方はダメです。よくない見本です。(128p)

と答えています。

まとめ

ミステリー小説を書こうと思っている人はプロットを作りましょう。

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