
人の書いた文章にはクセや人格が写しだされる
10月24日の読売新聞(夕刊)に文章上達のヒントになる記事を見つけました。
島本理生さんのエッセイ『文章添削のマナー:人格と誠実に向き合う』です。
島本さんは人の書いた文章に興味があるそうです。
その理由は以下の通りです。
(引用は10月24日の読売新聞(夕刊)『文章添削のマナー:人格と誠実に向き合う』からです)
どんな人も書き方のクセがあり、そこから意外な姿が垣間見える瞬間は面白い。
一見気難しそうな人が「ゆっくり」「のんびり」と行った柔らかい表現を使おうと心掛けていたいり、自己主張の強い人が、意外と冷静に他者のことを淡々と書き綴っていると、こちらも不意を疲れる。
書くという行為は時に、そんな表層化していない人格を映し出す。
ということです。
文章には書いた人のクセや人格が映し出されるという指摘はハッとさせられます。
法人も「人」であり、クセや人格はある
島本さんが書かれている「書くという行為は時に、そんな表層化していない人格を映し出す。」という考え方は、ビジネスの文章作成の際にも関係してくると僕は考えます。
特に、会社案内のパンフレットや企業のホームページなどのコピーを書く時に関係してきます。
というのも、企業は法人という「人」であり、企業ごとに「クセ」や「人格」が存在するからです。
それまでのコピーを読みクセを確認してみる
もし、あたなが会社案内のパンフレットや企業のホームページのコピーライティングの仕事を受けたなら、その企業のクセや人格を把握することから始めましょう。
やり方は
すでに存在するパンフレットやホームページを読む
文体(ですます、だである、体言止めなど)を確認する
どんな言葉を好んで使っているか確認する
漢字か、ひらがなか(例:「事」か「こと」か)
その企業を象徴するキーワード(コンセプト)は何か
などを確認します。
これで、その企業のクセや人格を把握することができます。
企業のクセや人格の理解は、あなたが新たに会社案内やパンフレット、ホームページのコピーを書く時に、きっと役に立つはずです。
まとめ
これまでに書かれたコピーを読みクセを確認する作業は、コピーライティングの基本テクニックです。
コピー以外にもブログなどの文章を書く時も、憧れる先輩プロガーの文書を読みクセを確認することで新たな発見があり、あなたの文章上達に役立つでしょう。
いきなり書くのではなく、読んでクセを把握し、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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