
アイデア出しでつまずいているアナタへ
企画書や提案書を書くのが苦手という人はどの段階でつまずいているか確認しましょう。
アイデアを出す段階でつまずいている。あるいは、パソコンやパワポなどの操作につまずいてる。
あるいは、デザインが苦手など、つまずくポイントはいくつもあります。
今日はその中で「アイデアを出す段階でつまずいている」方へのアドバイスです。
アイデアはインプットとアウトプットという関係から生まれてきます。
アイデアが出ない時は大体インプットが不足している時です。
そんな時はコナンやホームズのような探偵になった気分で企画書や提案書のテーマを見直してみましょう。
手がかり(資料)を集めよう
名探偵コナンにしろシャーロックにしろ、名探偵は推理して真犯人を突き止めて事件を解決しまする。
この構図を企画書や提案書を作る作業に起きかますと、
- 探偵が「企画書や提案書を作成する人」
- 推理が「アイデアを出す作業」
- 真犯人を突き止めるが「提案」
- 事件を解決するが「問題解決=企画のゴール」
となります。
さて、推理=「アイデアを出す作業」に必要なのはなんでしょうか?
名探偵コナンやシャーロック・ホームズのワンシーンを思い出してください。
そうです。証拠集めと洞察力です。
証拠集めがインプットなら、洞察力から導き出される推理がアウトプットです。
例えば、シャーロック・ホームズは初めてワトソンに出会ったとき、彼が元軍医で、最近離婚した酒癖の悪い兄がいることを当てます。
これは観察というインプットと、シャーロックならではの洞察力があったから。
詳しくは『シャーロック』シーズン1「ピンクの研究」をご覧ください。
・・というわけで、アイデアを出すにはインプットが必要。
企画の手がかりと言える「資料」を集めましょう。
資料の種類には
- オリエンシート(コンペなどでクライアントが配るプレゼン用説明資料)
- 企業のHP ・印刷物(会社案内、製品パンフレットなど)
- プレスリリース
- 競合に関する資料(HP、パンフ)
などがあります。まずはこれらを集めましょう。
事件は現場で起こっている(店頭で生データを集める)
資料集め以外のインプット方法としては、現場に行くというやり方があります。
現場に行くとは、企画書の場合、店頭に行って企画で取り上げる商品を観察することです。
どんな売り方をしているのか?
どのくらい店頭に並んでいるのか?
どんな店頭ツールを使っているのか?
どう行ったお客様が購入しているのか?
競合はどんな売り方をしているのか?など、現場だから手に入るナマ情報を集めます。
聞き込み(ユーザーの声)をしよう
もう一つのやり方は聞き込みです。
企画における聞き込みのやり方は以下の通りです。
- アンケートをとる
- 商品のターゲットと同世代の知人にその商品のことを訪ねる
- amazonで商品をチェックしてカスタマーレビューをチェックする
など。
2と3は誰でもできることなのでやってみましょう。
お客様の評価=ユーザーの生の声はクライアントを説得する上でとても重要な情報です。
推理しよう(アイデアを出す)
手がかり(資料)集め、現場の観察(店頭の生データの収集)、聞き込み(ユーザーの声の収集)が済んだら、推理(アイデア出し)に取り組みましょう。
アイデアを出す方法の一つとして、集めた資料、観察、ユーザー評価を比較して「差」を見つけるというやり方があります。
例えば、パンフレットに「この商品は主婦向けのスナックです」と書いてあったのに、お菓子売り場で通常のスナックと同じ棚に並んでいたため、主婦ではなく子供が商品を選んでいた・・とします。
この場合、商品が子供向けではなく主婦向けに開発された商品であることをアピールする必要があります。
つまり、手がかりの比較による「差」にはその商品が抱えている「問題点」が潜んでいるのです。
例えば、
- パッケージを他のスナック菓子と差別化して大人っぽくする
- ネーミングを「大人のお菓子、ミセス・スナック」のようにズバリ、ターゲットが誰かわかるようにする
- 購入した人だけが応募できるプレゼントキャンペーンを実施して、主婦が欲しくなる景品を設定する
などです。
このように集めた情報を比較して「差」=「問題点」をあぶり出し、その解決方法を提案すれば、自ずとアイデアのつまった企画書・提案書が出来上がります。
まとめ
今回は企画書・提案書に不可欠なアイデア出しのやり方をまとめてみました。
名探偵が事件を解決するようにインプットを行い、アイデア出しというアウトプットを行いましょう。
インプットからアイデア出しをするコツは理想と現実の「差」を見つけることです。
その「差」を問題と捉え、解決方法を考えることで自然と「アイデア」が形になります。
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