
ネットフリックスで『ジョン・ウィック』『ザ・コンサルタント』を立て続けに見て、最近のアクション映画が以前と変わってきたな!と思いました。
そもそも、アクション映画にみなさん、何を求めますか?
コメディ映画なら「笑えるか?」が、サスペンス映画なら「ハラハラドキドキできるか?」が重要なポイントになります。
笑えないコメディ映画なんて見たくないですからね。
では、アクション映画は何でみるか?
ズバリ、アクションで見るのが正統派です。
でも、アクションにも色々なタイプがあります。
『ザ・コンサルタント』の面白さを理解するためにも、サラッとおさらいしておきましょう。
アクション=スタントの時代
かつて、アクション映画のアクションはスタントのことでした。
スタント (Stunt) とは、「妙技」「離れ技」のことである。 映画などにおいては自動車からの飛び降りや高層ビルからのつり下がりといった危険な演技を指す。 スタントマン(またはスタントウーマン)は実際に出演する俳優の代役として危険な演技を行うが、俳優自らがスタントを行っている作品もある。
Wikipediaより
このスタントをこなす専門家がスタントマンであり、俳優の代わりに離れ業を見せてくれます。
もちろん、スタントマンを使わず俳優本人がスタントをこなすケースもあります。
最近では、トム・クルーズ、
有名なところではジャッキー・チェン、
古くはジャン・ポール・ベルモント、
日本では千葉真一などが有名です。
アクション=格闘技の時代の幕開け
アクション=スタント(離れ技)をアクション=格闘技にしたのは、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』です。
カンフーという実在の格闘技をアクションに導入しました。
ブルース・リーの体と肉体がぶつかり合うリアルなアクションは、それまでのスタント主流だったアクションにない迫力で見る者を圧倒しました。
アクション=格闘技の時代が幕を開けたのです。
この系列にはジャッキー・チェンやジャン=クロード・ヴァン・ダムなどが続きます。
アクション=コンパクトでスピーディな格闘技の時代
2012年に公開された『ザ・レイド』のあたりから、アクションはコンパクトでスピーディな格闘技の時代に突入します。
『ザ・レイド』のアクションで見られるのはシラットという格闘技です。
ここでやっと冒頭にお話しした『ザ・コンサルタント』に繋がります。
『ザ・コンサルタント』でも主人公が使う格闘技はシラットなのです。
ちなみに、シラットが見られるアクション映画やドラマをいかにリストアップしておきます。
- 『ザ・コンサルタント』
- 『ジョン・ウィック』
- 『ザ・レイド』
- 『SP 警視庁警備部警護課第四係』(岡田准一主演)
- 『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(小栗旬主演)
- 『奥様は、取り扱い注意』(綾瀬はるか主演)
今、ヒットするアクション映画ではシラットをアクションに使っている傾向が高いと言えます。
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シラットは閉塞的な都市型アクションにピッタリ
シラットは6世紀から続く格闘技です。
シラット(マレー語 Silat)は東南アジアで行われる伝統的な武術。現在はマレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、ベトナムで盛んである。インドネシア語ではプンチャック(Pencak)という。
拳法、武器術を含む武術であり、型や組手を通じて稽古を行う。インドネシアでは地域によって500以上の流派があり[1]、技術的にもかなりの違いがあるという。
Wikipediaより
『ジョン・ウィック』『ザ・コンサルタント』『ザ・レイド』に共通しているのはビルなどの閉塞的な空間で大勢の敵を効率よく倒さなければいけないというシチュエーションです。
相手の動きを封じると同時に攻撃を繰り出すシラットはコンパクトでスピーディ、ムダのない動きが特徴です。
だからこそ、ビルなどの閉塞的な空間でのアクションにぴったりなのでしょう。
まとめ
アクションシーンは見ているだけでも面白いですが、
どんな格闘技がベースになっているのか?
どんな動きをしているのか?
そういった細かいところもチェックすると面白さが倍増します。
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