
企画の打ち合わせは1回目が大切
企画書の書き方やパワポの使い方、プレゼンの仕方に関して書籍や情報はよく見かけます。
でも、企画の打ち合わせの仕方に関してほとんど情報はありません。
そこで、今日は企画の打ち合わせのポイントをまとめてみました。
企画は、特に、最初の打ち合わせにヒントが隠されているケースがあります。
そのことにクライアントが気がついていないので、こちらがどれだけ拾ってあげられるかが勝負です。
ちょっとした「?」を見逃すな
僕はプランナーの仕事をしています。
メールか電話で依頼を受けると、早速、打ち合わせをすることになります。
だいたいお客さんのところに出向いて会議室でミーティングします。
その時、相手をしてくれるのは担当者です。
依頼したい企画の概要や業界の動向、なぜ、今、企画するのかという理由、担当者が考える目標などについて伺います。
この段階で僕の頭に「?」が浮かびます。
浮かびます・・・と書きましたが、もう少し正確に書くと「引っかかる」という感じです。
「・・ん?・・・担当者の今の説明、ちょっと変だったな」という感じです。
意外とその「ん?」と引っかかった部分に企画の重要なヒントが隠されている時があります。
ただ、その瞬間の引っかかりは本当に小さなものなので、うっかりすると忘却の彼方に消えていきます。
そうならないように、ノートの端っこにでも「ん?」と引っかかったことをササッとメモしておくことが大切です。
「質問」することで「問題点」を明確にする
担当者の説明が終わったらメモを確認して「ん?」と思った部分を質問します。
ここで重要なのは質問の仕方です。
こちらが「?」と思ったことを担当者は何の疑問も感じていません。
何の疑問も感じていないということが問題ではありませんか?と気がつくような質問の仕方が大切です。
例えば、担当者が「うちはAというやり方で販売しています」と言ったとします。
その「A」に「?」が浮かんだ場合、
「どうして、Aというやり方をしているのですか?」
と質問してみましょう。
担当者が「Aは以前から当社で行なっているやり方です。効率の良い方法です」と答えます。
「A」に疑問を持っていないので肯定的な答えになるはずです。
それに対してこちらは「?」と思った根拠を示しめす必要があります。
例えば「確かに以前はそうでしたが、最近はBというやり方を行う企業が増えていますよ」という感じです。
業界のトレンドはBに傾きつつありますよ、というニュアンスが含まれています。
すると担当者は興味を示し「そうですか。Bについては耳にしていました。Bを導入している他社の例はご存知ですか」と興味を示します。
以上の流れだと「AからBに切り替える」という提案が企画の骨子になるでしょう。
もちろん、提案に到るのは調査や企画立案など様々なプロセスを経てからになります
まとめ
打ち合わせの時のちょっとした「?」を見逃さないこと。
それを的確に「質問」に変えて問題点を明確にすること。
この2つを実践するだけでも企画の打ち合わせはグッと中身の濃いものになります。
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